転職の履歴書の書き方【見本付き】採用担当が教える通過率を上げるコツ

書類作成

転職の履歴書の書き方【見本付き】採用担当が教える通過率を上げるコツ

「履歴書、どう書けばいいかわからない…」

「新卒のときと同じ書き方でいいの?」

転職活動で最初にぶつかる壁が、履歴書の書き方です。

結論から言うと、転職の履歴書は新卒とは書き方が違います

この記事では、採用担当者が「会いたい」と思う履歴書の書き方を、見本付きで解説します。


転職の履歴書と新卒の履歴書の違い

新卒と転職で見られるポイントが違う

項目新卒転職
重視される点ポテンシャル、人柄実績、即戦力
職歴なし(アルバイト程度)必須
自己PR学生時代の経験仕事での実績
志望動機成長したい貢献できる

転職では「何ができるか」が重要。学生時代の話は基本的に不要です。


履歴書の基本項目と書き方

履歴書の全体構成

履歴書は以下の項目で構成されています。

  1. 日付・写真
  2. 氏名・連絡先
  3. 学歴・職歴
  4. 免許・資格
  5. 志望動機
  6. 本人希望欄

それぞれの書き方を解説します。


① 日付

ポイント内容
記入日提出日または前日の日付
表記西暦・和暦どちらでもOK(統一する)

2024年12月10日

② 写真

ポイント内容
サイズ縦40mm × 横30mm
背景白または薄いブルー
服装スーツ(男女とも)
表情口角を上げて軽く微笑む
撮影写真館がベスト、スピード写真でもOK

NG例

  • 私服で撮影
  • 背景がごちゃごちゃしている
  • 無表情・暗い顔
  • 3ヶ月以上前の写真

③ 氏名・連絡先

氏名

  • 戸籍通りの漢字で記入
  • ふりがなは「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナ

連絡先

  • 日中連絡がつく電話番号(携帯)
  • メールアドレスはビジネス向けのものを使用

NG例

  • メールアドレスが「love.princess@〜」などカジュアルすぎる
  • 連絡がつきにくい番号

④ 学歴・職歴

学歴の書き方

ルール内容
記載範囲高校卒業から
書き方「〇〇高等学校 卒業」「〇〇大学〇〇学部 卒業」
年月西暦・和暦を統一

学歴
2010年3月  〇〇県立〇〇高等学校 卒業
2010年4月  〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
2014年3月  〇〇大学 経済学部 経済学科 卒業

職歴の書き方

ルール内容
記載順時系列(古い順)
書き方「入社」「退職」を使用
退職理由「一身上の都合により退職」でOK
在職中「現在に至る」と記載

職歴
2014年4月  株式会社〇〇 入社
          営業部に配属、法人営業を担当
2018年6月  一身上の都合により退職
2018年8月  株式会社△△ 入社
          マーケティング部に配属、Web広告運用を担当
          現在に至る
                                      以上

ポイント

  • 部署名・担当業務を簡潔に書く
  • 最後に「以上」を右寄せで記載
  • 空白期間があっても正直に書く

⑤ 免許・資格

ルール内容
記載順取得順(古い順)
書き方正式名称で記載
記載基準応募先に関連するもの優先

免許・資格
2012年8月  普通自動車第一種運転免許 取得
2015年11月 日商簿記検定2級 合格
2019年3月  TOEIC 750点 取得

よくある資格の正式名称

通称正式名称
普通免許普通自動車第一種運転免許
簿記2級日商簿記検定2級
英検2級実用英語技能検定2級
MOSMicrosoft Office Specialist
FP2級2級ファイナンシャル・プランニング技能士

資格がない場合
「特になし」と記載。ウソは絶対NG。


⑥ 志望動機

志望動機は履歴書の中で最も重要な項目です。

基本構成

  1. 志望する理由(なぜこの会社か)
  2. 活かせる経験・スキル
  3. 入社後の貢献・意欲

例文(営業職への転職)

貴社の「顧客第一主義」という理念に共感し、志望いたしました。
現職では法人営業として3年間、ITサービスの提案営業を担当し、
年間売上目標を2年連続で達成してまいりました。
この経験で培った提案力と顧客折衝力を活かし、
貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。

NGな志望動機

NG例理由
「成長できそうだから」会社は学校ではない
「給料が良いから」本音でも書かない
「家から近いから」仕事への意欲が見えない
「御社の将来性に惹かれ」抽象的すぎる

ポイント

  • 「なぜこの会社か」を具体的に
  • 自分が貢献できることを伝える
  • 200〜300文字程度にまとめる

⑦ 本人希望欄

基本ルール

  • 特に希望がなければ「貴社規定に従います」と記載
  • 譲れない条件のみ記載

書いてOKな内容

  • 勤務地の希望(家庭の事情がある場合)
  • 職種の希望(複数職種で募集している場合)
  • 連絡可能な時間帯

書いてはいけない内容

  • 給与の希望額(面接で伝える)
  • 細かい条件(残業〇時間まで等)
  • ネガティブな内容

貴社規定に従います。
※在職中のため、平日18時以降であればいつでも連絡可能です。

履歴書作成のNG行為5選

① 手書きで修正液を使う

修正液・修正テープはNG。間違えたら書き直しましょう。

② 空欄を残す

空欄があると「やる気がない」と思われます。該当がなければ「特になし」と記載。

③ ウソを書く

学歴・職歴・資格のウソは、バレれば即不採用(または解雇)。絶対にやめましょう。

④ 使い回す

日付が古いまま、志望動機が他社向け…使い回しはすぐバレます。

⑤ 誤字脱字を放置

提出前に必ず見直しを。可能であれば第三者にもチェックしてもらいましょう。


手書き vs パソコン、どちらがいい?

結論:どちらでもOK

最近はパソコン作成が主流です。

種類メリットデメリット
手書き丁寧さが伝わる、熱意を感じる時間がかかる、修正しづらい
パソコン効率的、読みやすい、修正しやすい個性が出にくい

迷ったら

  • 指定がなければパソコンでOK
  • 「手書き」の指定があれば手書き
  • 老舗企業・伝統的な業界は手書きが好まれることも

履歴書のフォーマット・テンプレート

おすすめフォーマット

形式特徴おすすめの人
JIS規格最もスタンダード迷ったらこれ
転職用職歴欄が広い転職回数が多い人
経歴重視型志望動機欄が小さい職務経歴書で詳しく書く人

ダウンロード先

  • doda(https://doda.jp)
  • リクナビNEXT(https://next.rikunabi.com)
  • マイナビ転職(https://tenshoku.mynavi.jp)

各転職サイトで無料テンプレートがダウンロードできます。


履歴書提出前のチェックリスト

提出前に以下を確認しましょう。

チェック項目確認
日付は提出日になっているか
写真は貼ってあるか(3ヶ月以内)
氏名のふりがなは正しいか
学歴・職歴の年月に間違いはないか
西暦・和暦は統一されているか
資格は正式名称で書いているか
志望動機は応募先に合わせているか
誤字脱字はないか
空欄はないか
「以上」は記載したか

まとめ:履歴書は「最初の関門」

履歴書は、あなたと企業の最初の接点です。

どれだけ優秀な人でも、履歴書で落とされたら面接には進めません。

押さえるべきポイント

  1. 写真は清潔感のあるものを
  2. 職歴は簡潔に、でも具体的に
  3. 志望動機は「なぜこの会社か」を明確に
  4. 誤字脱字・空欄はNG
  5. 提出前に必ずチェック

丁寧に作成した履歴書は、必ず採用担当に伝わります。

この記事を参考に、通過率の高い履歴書を作成してください。


よくある質問(FAQ)

Q. 転職回数が多い場合、どう書けばいい?

A. 正直にすべて記載してください。ただし、職務経歴書で「転職の理由」と「一貫したキャリア軸」を説明できるよう準備しましょう。

Q. 短期離職(3ヶ月未満)は書かなくていい?

A. 雇用保険に加入していた場合は記載必須です。バレると経歴詐称になります。

Q. 職歴の空白期間はどう説明する?

A. 正直に書きましょう。「転職活動」「資格取得の勉強」「家族の介護」など、簡潔に理由を添えればOKです。

Q. アルバイト経験は職歴に書ける?

A. 応募先の仕事に関連するアルバイトであれば記載OK。関係なければ省略して構いません。

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