「今の業界から抜け出したいけど、異業種に転職できるか不安…」
「異業種転職って、年収は下がるの…?」
「未経験の業界でも、採用してもらえるの…?」
こんな悩みを抱えていませんか?
結論から言うと、異業種転職は珍しくない選択肢です。
リクルートエージェントの調査(2024年)によると、転職者の約51%が異業種への転職を経験しています。つまり、転職者の約半数が「業界を変える転職」に成功しているのです。
この記事では、異業種転職の成功率データから、転職しやすい業界ランキング、年収の変化、志望動機の書き方、面接対策まで徹底解説します。
転職活動の全体像をまず確認したい人はこちら。
【データで見る】異業種転職の実態
まず、異業種転職の実態を最新データで確認しましょう。
異業種転職は「約半数」が経験
異業種転職の割合(2024年調査)
| 調査元 | 異業種転職率 |
|---|---|
| リクルートエージェント | 51.4% |
| doda | 全9業種で50%超 |
| マイナビ | 45.6% |
出典:各社調査(2024年)
転職者の約半数が異業種への転職を経験しています。
さらに、リクルートエージェントの調査では、「異業種×異職種」の転職が2022年度に39.3%を記録し、過去10年で最多となりました。
異業種転職は、もはや特別なことではありません。
年代別でも「全年代50%超」が成功
年代別・異業種転職の割合(doda調査・2024年)
| 年代 | 異業種転職割合 |
|---|---|
| 24歳以下 | 68.7% |
| 25〜29歳 | 64.0% |
| 30〜34歳 | 61.0% |
| 35〜39歳 | 58.9% |
| 40歳以上 | 56.4% |
出典:doda「異業種転職実態調査」(2024年)
全年代で50%を超えているのがポイントです。
「若いうちしか異業種転職はできない」というのは誤解で、40歳以上でも半数以上が異業種転職に成功しています。
異業種転職が増えている背景
なぜ異業種転職がこれほど増えているのでしょうか?
異業種転職が増えている3つの理由
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 人材不足 | 少子高齢化で、異業種からでも採用したい企業が増加 |
| スキルの汎用性 | 「ポータブルスキル」が重視されるようになった |
| キャリア観の変化 | 「一つの業界でずっと働く」から「経験を活かして活躍の場を広げる」へ |
特に、営業スキル、マネジメント経験、問題解決能力などの「ポータブルスキル」は、業界を超えて評価されます。
【体験談】異業種転職のリアル
Aさん(28歳男性):不動産営業 → IT業界の法人営業
Aさんは不動産会社で個人営業を3年経験後、IT業界への転職を決意しました。
「不動産営業で培った『顧客ニーズを引き出す力』『クロージング力』は、IT業界の法人営業でも同じように活かせると思いました。面接では、前職の経験を『御社でどう活かせるか』という視点でアピールしたのが良かったと思います。結果的に、年収も50万円アップしました」
成功のポイント:
- 異業種でも「活かせるスキル」を明確にした
- 「業界を変えたい理由」をポジティブに伝えた
- 職種(営業)は同じにして、リスクを減らした
Bさん(35歳女性):アパレル販売 → 人材業界のキャリアアドバイザー
Bさんはアパレル業界で10年以上勤務後、人材業界に転職しました。
「アパレルでは接客だけでなく、スタッフ育成や店舗運営も担当していました。面接では、『人の話を聞く力』『人の強みを見つける力』をアピール。『アパレルの接客経験が、キャリアカウンセリングに活かせる』と伝えたところ、採用担当者に響いたようです」
学び:
- 異業種でも「共通するスキル」は必ずある
- 前職の経験を「新しい業界でどう活かすか」に変換する
異業種転職に強いエージェントはこちら。
異業種から転職しやすい業界ランキング
異業種からでも転職しやすい業界をランキング形式で紹介します。
【2024年版】異業種転職しやすい業界TOP9
異業種転職者の割合が高い業界(doda調査・2024年)
| 順位 | 業界 | 異業種転職者割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 商社 | 84.8% |
| 2位 | インターネット/広告/メディア | 70.8% |
| 3位 | サービス | 68.6% |
| 4位 | 小売/外食 | 66.3% |
| 5位 | メディカル | 62.7% |
| 6位 | 建設/プラント/不動産 | 58.6% |
| 7位 | IT/通信 | 57.9% |
| 8位 | 金融 | 54.5% |
| 9位 | メーカー | 51.8% |
出典:doda「異業種転職実態調査」(2024年)
全業界で異業種転職者が50%を超えています。
業界別の特徴と狙い目ポイント
【1位】商社(84.8%)
- 特徴:最も異業種転職者の割合が高い
- 求められるスキル:営業力、交渉力、語学力
- 狙い目ポイント:メーカーや小売出身の営業経験者が多い
【2位】インターネット/広告/メディア(70.8%)
- 特徴:成長業界で人材需要が高い
- 求められるスキル:企画力、コミュニケーション力、デジタルリテラシー
- 狙い目ポイント:営業、マーケティング経験者が転職しやすい
【3位】サービス(68.6%)
- 特徴:幅広い職種があり、未経験歓迎求人も多い
- 求められるスキル:接客経験、コミュニケーション力
- 狙い目ポイント:人と接する仕事の経験があれば転職しやすい
【7位】IT/通信(57.9%)
- 特徴:慢性的な人材不足で、未経験採用も活発
- 求められるスキル:論理的思考力、学習意欲
- 狙い目ポイント:営業職、カスタマーサクセス、ITコンサルなどは未経験可も多い
異業種転職が多い職種ランキング
異業種転職者の割合が高い職種(リクルートエージェント調査・2024年)
| 順位 | 職種 | 異業種転職者割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 営業・販売・カスタマーサービス | 62.1% |
| 2位 | SE・ITエンジニア | 61.9% |
| 3位 | エンジニア(設計・生産技術・品質管理) | 58.3% |
| 4位 | 金融専門職 | 57.1% |
出典:リクルートエージェント「異業種転職調査」(2024年)
営業職やエンジニアは、業界を超えて転職しやすい職種です。
自分の市場価値を把握したい人はこちら

異業種転職で年収は上がる?下がる?
「異業種に転職したら、年収はどうなるの?」という疑問に、データで回答します。
転職パターン別の年収変化
転職パターン別・年収変化(マイナビ調査・2024年)
| 転職パターン | 年収アップ率 | 平均年収差 |
|---|---|---|
| 業種異なる・職種同一 | 46.9% | +32.8万円 |
| 業種同一・職種同一 | 43.3% | +22.1万円 |
| 業種同一・職種異なる | 37.5% | +8.5万円 |
| 業種・職種ともに異なる | 32.5% | -7.2万円 |
出典:マイナビ「転職動向調査」(2024年)
「異業種・同職種」が最も年収アップしやすいという結果が出ています。
つまり、「職種は変えずに、業界だけ変える」転職が、年収アップには有利です。
異業種転職で年収アップする人の特徴
年収アップした人のうち、異業種転職の割合(doda調査)
- 異業種・同職種:36.6%
- 異業種・異職種:29.0%
- 異業種転職合計:65.6%
年収アップした人の約7割が異業種転職という結果です。
年収を下げないための戦略
異業種転職で年収を維持・アップするポイント
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 職種は変えない | 「異業種×同職種」が最も年収アップしやすい |
| 成長業界を選ぶ | IT、Web、コンサルなど給与水準の高い業界へ |
| 経験を活かす | ポータブルスキルをアピールする |
| 転職エージェントを活用 | 年収交渉を任せる |
異業種転職の志望動機の書き方
異業種転職で最も難しいのが「志望動機」です。採用担当者に響く志望動機の書き方を解説します。
志望動機で見られるポイント
採用担当者が異業種転職者の志望動機で見ているポイント
| ポイント | 質問の意図 |
|---|---|
| なぜこの業界なのか? | 業界研究をしているか、本気度を確認 |
| なぜ今の業界を辞めるのか? | 逃げの転職ではないか確認 |
| 活かせる経験・スキルは? | 即戦力として貢献できるか確認 |
| 将来のビジョンは? | 長期的に働いてくれるか確認 |
志望動機を書く5つのポイント
ポイント①:業界研究を徹底する
その業界の特徴、成長性、課題、競合他社との違いを把握しましょう。
「なんとなく興味がある」では説得力がありません。
ポイント②:きっかけを具体的に述べる
その業界に興味を持った具体的なきっかけを伝えましょう。
例
- 「前職で○○業界のクライアントを担当した経験から…」
- 「プライベートで○○サービスを利用し、その便利さに感動して…」
ポイント③:活かせるスキル・経験を明確にする
異業種でも活かせるポータブルスキルを強調しましょう。
ポータブルスキルの例
- 営業力・提案力
- 顧客折衝力
- マネジメント経験
- 問題解決能力
- プロジェクト管理能力
ポイント④:将来のキャリアビジョンを示す
5年後、10年後にどうなりたいか、具体的な目標を伝えましょう。
例
- 「5年後には○○分野のスペシャリストとして…」
- 「将来的にはマネージャーとしてチームを率いて…」
ポイント⑤:企業独自の魅力に触れる
「この業界」だけでなく、「この企業」を選んだ理由も伝えましょう。
例
- 「御社は○○という強みがあり、私の○○という経験を活かせると考えました」
- 「御社の○○という理念に共感し…」
志望動機の例文
例文①:不動産営業 → IT業界の法人営業
私は不動産会社で法人営業を3年間担当し、顧客ニーズの把握から提案、
クロージングまで一貫して携わってきました。
IT業界への転職を志望した理由は、前職で不動産テックのサービスを
導入した経験がきっかけです。テクノロジーが業界の課題を解決する
様子を目の当たりにし、自分もIT業界で価値を提供したいと考えました。
前職で培った「顧客の潜在ニーズを引き出す力」「長期的な関係構築力」は、
御社のソリューション営業でも活かせると考えております。
御社は○○という独自の強みを持ち、成長フェーズにある点に惹かれました。
5年後にはチームリーダーとして、営業組織の拡大に貢献したいと考えています。
例文②:アパレル販売 → 人材業界のキャリアアドバイザー
アパレル業界で10年間、販売から店舗運営まで幅広く経験してきました。
特にスタッフ育成では、一人ひとりの強みを見つけ、成長を支援することに
やりがいを感じていました。
人材業界への転職を志望した理由は、「人の可能性を引き出す仕事」を
より専門的に行いたいと考えたからです。
前職では、お客様の「本当に求めているもの」を引き出すヒアリング力を
磨いてきました。この経験は、キャリアアドバイザーとして求職者の
潜在的なニーズを把握する際に活かせると考えております。
御社は○○という理念を掲げ、求職者に寄り添ったサポートを重視されている
点に共感しました。多くの方のキャリア形成に貢献したいと考えています。
NGな志望動機の例
NG①:ネガティブな理由をそのまま伝える
✗「今の業界は将来性がないと思ったので…」
✗「今の仕事が辛いから、別の業界に行きたいです」
→ 「逃げの転職」と見なされる
NG②:曖昧で具体性がない
✗「業務の幅を広げたいと思いました」
✗「新しいことにチャレンジしたいです」
→ 説得力がない
NG③:業界研究不足が露呈する
✗「華やかなイメージがあるので志望しました」
✗「成長している業界だと聞いたので…」
→ 表面的な理解しかないと思われる
異業種転職の面接対策
異業種転職の面接でよく聞かれる質問と、対策を解説します。
よく聞かれる質問①「なぜこの業界を選んだのですか?」
質問の意図
- 攻めの転職か、逃げの転職かを判断
- 業界への理解度を確認
- 本気度を確認
回答のポイント
- 業界に興味を持った具体的なきっかけを述べる
- 業界研究をしていることをアピール
- 前職の経験と結びつける
回答例
前職で○○業界のクライアントを担当した経験から、御業界に興味を持ちました。
業界について調べる中で、○○という課題に対して、御社が○○というアプローチで
解決している点に惹かれました。
私は前職で○○というスキルを磨いてきましたが、これは御業界でも
十分に活かせると考えております。長期的にスキルを磨いていける環境だと
確信しています。
よく聞かれる質問②「今の業界を辞める理由は?」
質問の意図
- ネガティブな理由で辞めようとしていないか
- 同じ理由ですぐ辞めないか
回答のポイント
- ネガティブな理由は言わない
- ポジティブな「挑戦」として伝える
- 今の業界で得たものを認める
回答例
現在の業界で○年間働き、○○という経験を積むことができました。
大変感謝しています。
ただ、業務を通じて○○という課題に関心を持つようになり、
より深く関わりたいと考えるようになりました。
御社では、その課題解決に直接貢献できると考え、転職を決意しました。
よく聞かれる質問③「未経験ですが、貢献できることは?」
質問の意図
- 即戦力として活躍できるか
- 謙虚さと自信のバランス
回答のポイント
- ポータブルスキルをアピール
- 具体的なエピソードで裏付ける
- 学ぶ姿勢も示す
回答例
業界は未経験ですが、前職で培った○○力は御社でも活かせると考えています。
具体的には、前職で○○という成果を上げました。この経験から、
○○という力が身についたと自負しております。
もちろん、業界特有の知識は積極的に学んでいく必要があると認識しています。
入社後は○○(資格取得、研修参加など)に取り組み、
早期に戦力として貢献できるよう努めます。
異業種転職の成功事例・失敗事例
最後に、異業種転職の成功事例と失敗事例を紹介します。
成功事例①:40代半ば・電機メーカー → 異業種(年収維持)
背景
- 大手電機メーカーで商品企画・マーケティングに20年以上従事
- 海外赴任10年の経験あり
- 「この会社で経験できることは一通りやりきった」と感じた
転職活動
- あえて類似業界ではなく、異業種にチャレンジ
- 「人生二毛作」の考えで45歳までに挑戦を決意
結果
- 2社から内定獲得
- マネジメント経験と海外経験が高評価
成功のポイント
- 「やりきった」というポジティブな理由
- 豊富な経験を「汎用スキル」としてアピール
成功事例②:30代後半・SIer → 事業会社IT戦略担当(年収アップ)
背景
- 大規模プロジェクトのマネジメントを担当
- 「事業の当事者としてIT戦略に関わりたい」と考えた
転職活動
- 事業会社のIT戦略部門を志望
- プロジェクトマネジメント経験をアピール
結果
- 事業会社のIT戦略担当として内定
- 年収もアップ
成功のポイント
- 「何を実現したいか」が明確だった
- 職種の軸は変えずに業界を変えた
失敗事例:証券会社アナリスト → ベンチャー企業(年収大幅ダウン)
背景
- 年収1,000万円超の証券会社勤務
- 「事業を成長させる側に回りたい」とベンチャーへ転職
- 年収200万円ダウンを承知で入社
結果
- 1年で会社の経営悪化
- 年収大幅ダウン、退職金ゼロで退職
失敗の原因
- 異業種のため、会社の「見えないリスク」を把握できなかった
- 業界の土地勘がないまま、勢いで転職してしまった
学び
- 異業種転職では、業界・企業のリサーチを徹底すべき
- 年収ダウンを許容する場合でも、リスクの見極めは必要
よくある質問(FAQ)
Q1. 異業種転職は何歳まで可能?
A. 年齢に関係なく可能です。dodaの調査(2024年)では、40歳以上でも56.4%が異業種転職に成功しています。ただし、年齢が上がるほど「即戦力」が求められるため、ポータブルスキルのアピールが重要です。
Q2. 異業種転職で年収は下がる?
A. 「異業種×同職種」なら年収アップしやすいです。マイナビの調査(2024年)では、「異業種×同職種」の年収アップ率は46.9%で、平均+32.8万円アップしています。一方、「異業種×異職種」は年収ダウンのリスクがあります。
Q3. 異業種転職に有利な職種は?
A. 営業職、ITエンジニアが有利です。リクルートエージェントの調査(2024年)では、営業職の62.1%、ITエンジニアの61.9%が異業種転職を経験しています。
Q4. 異業種転職の志望動機、何を書けばいい?
A. ①業界に興味を持ったきっかけ、②活かせるスキル・経験、③将来のキャリアビジョンの3点を含めましょう。「今の業界が嫌だから」などネガティブな理由はNGです。
Q5. 未経験でも採用されるコツは?
A. ポータブルスキル(業界を超えて活かせるスキル)をアピールしましょう。営業力、コミュニケーション力、問題解決能力、マネジメント経験などは、どの業界でも評価されます。
Q6. 異業種転職で失敗しないためには?
A. 業界・企業のリサーチを徹底しましょう。異業種だと「見えないリスク」を把握しにくいため、転職エージェントや業界経験者に相談するのがおすすめです。
Q7. 転職エージェントは使うべき?
A. 異業種転職こそ、エージェントの活用がおすすめです。業界の情報、未経験でも採用される求人、志望動機の添削など、異業種転職に必要なサポートを受けられます。
まとめ
異業種転職のポイントをおさらいします。
異業種転職の実態
- 転職者の約半数が異業種転職を経験
- 全年代で50%超が異業種転職に成功
- 「異業種×同職種」なら年収アップしやすい
異業種転職しやすい業界TOP3
| 順位 | 業界 | 異業種転職者割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 商社 | 84.8% |
| 2位 | インターネット/広告/メディア | 70.8% |
| 3位 | サービス | 68.6% |
志望動機のポイント
- 業界研究を徹底する
- きっかけを具体的に述べる
- 活かせるスキル・経験を明確にする
- 将来のキャリアビジョンを示す
- 企業独自の魅力に触れる
異業種転職成功のコツ
| コツ | 詳細 |
|---|---|
| 職種は変えない | 「異業種×同職種」が年収アップしやすい |
| ポータブルスキルをアピール | 営業力、コミュニケーション力など |
| 業界研究を徹底 | 「見えないリスク」を把握する |
| 転職エージェントを活用 | 異業種転職のサポートを受ける |
異業種転職は、正しい準備と戦略があれば、十分に成功できます。
「今の業界から抜け出したい」という気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください。
あなたの転職活動が成功することを願っています。
未経験でも転職できる業界・職種はこちら。





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