失業保険の認定日で何する?持ち物・流れ・行けない時の対処法【2025】

退職・手続き

「認定日って何をするの…?」 「持ち物は何が必要?忘れたらどうなる…?」 「求職活動の実績が足りないかも…」

初めての認定日は不安ですよね。でも大丈夫です。認定日は「必要なものを持っていき、正直に申告する」だけ。難しいことはありません。

この記事では、ハローワークの公式情報をもとに、認定日の持ち物・当日の流れ・求職活動実績のルール・行けない場合の対処法まで、初めての人でも迷わないように解説します。

この記事で分かること

  • 認定日に必要な持ち物(チェックリスト付き)
  • 当日の流れ(所要時間の目安も)
  • 求職活動実績として認められるもの・認められないもの
  • バイトや内職をした場合の申告方法
  • 認定日に行けない場合の対処法

失業保険の「いつ・いくら・何日」まで全体像を先に確認したい人は、こちら→

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。手続きの詳細は地域・状況により異なる場合があるため、窓口の指示を優先してください。


今日やること3つ

認定日を控えている人は、まずこの3つを確認してください。

  • [ ] 失業認定申告書を記入する(前日までに書いておく)
  • [ ] 求職活動実績を確認する(初回は1回、2回目以降は原則2回以上)
  • [ ] 持ち物を揃える(受給資格者証・申告書・印鑑)

準備ができていれば、当日は提出するだけです。


結論:認定日は「申告書・実績・就労申告」を揃えればOK

認定日でやることは、シンプルに言うとこの3つです。

  1. 失業認定申告書を提出する:前日までに記入しておく
  2. 求職活動実績を報告する:期間中に行った活動を申告書に記載
  3. 就労・内職があれば正直に申告する:収入の有無にかかわらず記載

これらを揃えてハローワークに行けば、30分〜1時間程度で手続きは終わります。認定を受ければ、約5営業日後に基本手当が振り込まれます。


失業認定日とは?(何のための日?)

失業認定日とは、ハローワークに「今も失業状態で、求職活動をしている」と認めてもらう日です。

失業保険(基本手当)は「失業状態にある人」に支給されるため、定期的に失業状態を確認する必要があります。この確認を行うのが認定日です。

認定日の基本ルール

  • 頻度:原則4週間に1回
  • 日時:ハローワークが指定(自分では選べない)
  • 場所:住所地を管轄するハローワーク
  • 所要時間:30分〜1時間程度(混雑状況による)

認定日に手続きができないと、その認定対象期間は支給されない(不認定)扱いになる可能性があります。ただし受給期間内であれば、以降の認定で支給が再開されるケースもあるため、欠席が分かった時点で早めにハローワークへ連絡して相談してください。

参考:ハローワークインターネットサービス|雇用保険の具体的な手続き


持ち物チェックリスト

認定日に必要な持ち物は、初回2回目以降で少し異なります。

初回認定日の持ち物

持ち物備考
雇用保険受給資格者証説明会で受け取ったもの(必須)
失業認定申告書前日までに記入しておく(必須)
印鑑(認印)訂正用。シャチハタ不可の場合あり
筆記用具黒のボールペン
ハローワークカード求められる場合あり

2回目以降の持ち物

持ち物備考
雇用保険受給資格者証毎回必須
失業認定申告書毎回必須
印鑑(認印)訂正用

絶対に忘れてはいけないのは「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」の2つです。

万が一紛失した場合は、ハローワーク窓口で再発行できます。ただし、当日は混雑するため、前日までに取りに行くのがおすすめです。


当日の流れ(受付→提出→確認→次回案内)

認定日当日の流れは以下のとおりです。

ハローワーク到着
→ 受付で「認定日で来ました」と伝える
→ 窓口で書類を提出
→ 内容確認(質問されることも)
→ 受給資格者証に次回認定日が記載されて返却
→ 終了

①受付

ハローワークに着いたら、受付で「失業認定で来ました」と伝えます。番号札を渡され、窓口前で待つよう案内されます。

指定時間は混雑緩和のための目安で、同日内に受付できれば手続きできる場合が多いです。ただし当日の混雑や運用で扱いが変わるため、遅れそうな時点で必ず管轄ハローワークへ電話して指示を確認してください。

②書類提出

案内された窓口で、雇用保険受給資格者証と失業認定申告書を提出します。

③内容確認

職員が申告書の内容を確認します。求職活動の状況や就労の有無について質問されることがあります。正直に答えれば問題ありません。

④次回案内

確認が終わると、受給資格者証に今回の支給額次回の認定日が記載されて返却されます。次回の認定日と求職活動実績の必要回数を必ず確認しましょう。


求職活動実績は何がOK/NG?

認定を受けるには、認定対象期間中に求職活動を行っている必要があります。

必要な実績の回数

認定日必要な実績
初回認定日1回以上
2回目以降原則2回以上

ただし、初回認定や給付制限期間中など、状況によって必要回数が異なる場合があります。窓口の指示に従ってください

認められる求職活動(OK)

以下の活動は求職活動実績として認められます。

  • 求人への応募(ハローワーク・転職サイト・エージェント経由いずれも可)
  • ハローワークでの職業相談・職業紹介
  • ハローワーク主催のセミナー・講習への参加
  • 許可を受けた民間職業紹介事業者での相談・セミナー
  • 再就職に資する資格試験の受験

認められない活動(NG)

以下は求職活動実績として認められません。

  • 求人情報の閲覧のみ
  • 転職サイトへの登録のみ
  • 履歴書・職務経歴書の作成のみ
  • 知人への紹介依頼のみ

ポイント:転職サイトからの応募は実績になります。ただし「閲覧しただけ」「登録しただけ」はNGです。実際に応募することが必要です。

参考:ハローワークインターネットサービス|雇用保険の具体的な手続き

失業保険の制度全体については、こちらの記事で詳しく解説しています。


バイト・内職をした場合の申告(最重要)

認定対象期間中にアルバイトや内職をした場合は、必ず申告する必要があります。収入の有無にかかわらず、すべての就労を記載してください。

申告が必要な活動

  • アルバイト・パート
  • 日雇い・単発の仕事
  • 内職・手伝い
  • 無給のボランティア
  • 試用期間中の勤務

就労時間による扱いの違い

就労時間扱い基本手当への影響
1日4時間以上「就労」その日は不支給(後日に繰り越し)
1日4時間未満「内職・手伝い」収入額により減額される場合あり

申告しないとどうなる?(不正受給)

就労を隠して申告しなかった場合、不正受給として厳しい処分を受けます。

  • 不正受給以降の支給停止
  • 不正に受給した金額の全額返還
  • 返還額の最大2倍の納付命令(合計3倍返し)
  • 悪質な場合は刑事告発

「バレないだろう」は通用しません。ハローワークは事業所への問い合わせ等で事実確認を行うことがあります。正直に申告しておけば、不支給や減額になる場合があっても、扱い(支給・繰越など)は状況に応じて判断されます。不安なら認定日当日に窓口で確認してください。


認定日に行けない場合(面接/病気/冠婚葬祭)どうする?

認定日は原則として変更できませんが、「やむを得ない理由」に該当する場合は変更が認められることがあります

認定日の変更が認められる理由

理由必要な証明書類
面接・採用試験面接証明書、採用証明書
本人の病気・けが(15日未満)医師の診断書、病院の領収書
親族の看護・危篤・死亡医師の証明書、会葬礼状
親族の婚姻(結婚式)招待状など
子の入学式・卒業式案内状など
資格試験の受験受験票、受験証明書
天災その他避けられない事故状況による

対象となる親族の範囲:6親等以内の血族・配偶者、3親等以内の姻族

行けない場合の対処法

  1. 分かった時点ですぐにハローワークに連絡(認定日の前日までが原則)
  2. やむを得ない理由に該当するか確認
  3. 必要な証明書類を準備
  4. 指示された日時に来所

やむを得ない理由に該当しない場合(旅行、私用など)は、認定日の変更は認められません。その場合、今回の認定日までの期間は「不認定」となり、その期間の基本手当は支給されません。

ただし、対応は欠席理由や状況で変わるため、欠席が分かった時点で必ずハローワークに連絡して指示を確認してください。自己判断で放置すると、その期間が不認定になる可能性があります。

参考:北海道ハローワーク|認定日を変更することができる場合は

指定時間に遅刻した場合

指定時間は目安で、同日内に受付できれば手続きできる場合が多いです。とはいえ運用は当日の混雑等で変わるため、遅れそうな時点で必ず管轄ハローワークへ電話して指示を確認してください。開庁時間(通常17:15まで)に間に合うように余裕を持って動くのが安全です。


よくある失敗5つ

認定日でよくある失敗と対策をまとめました。

①求職活動実績が足りない

対策:認定日の前日までに実績を確認。足りない場合は、ハローワークでの職業相談や転職サイトからの応募で実績を作れます。

実績が足りなくても、認定日には必ず行ってください。行かないと次の認定期間が始まらず、給付がさらに遅れます。

②失業認定申告書を書き忘れた

対策:前日までに記入しておく。忘れた場合は、ハローワークで予備をもらって当日記入することも可能ですが、混雑時は時間がかかります。

③雇用保険受給資格者証を紛失した

対策:認定日の前日までにハローワークで再発行を受ける。当日でも再発行は可能ですが、混雑するため時間に余裕を持つ必要があります。

④バイトを申告し忘れた

対策:申告書を提出する前に、期間中の就労をすべて思い出してから記入する。申告漏れは不正受給になる可能性があります。

⑤認定日を忘れた・間違えた

対策:スマホのカレンダーにアラームを設定しておく。認定日は受給資格者証に記載されているので、毎回確認する習慣をつけましょう。

忘れて行けなかった場合は、気づいた時点ですぐにハローワークへ連絡してください。事情によって対応(認定日の扱い・必要書類)が変わるため、自己判断せず窓口の指示に従うのが確実です。


まとめ:当日チェックリスト(コピペ用)

認定日当日に使えるチェックリストです。コピーして活用してください。

前日までに確認

  • [ ] 失業認定申告書を記入した
  • [ ] 求職活動実績を確認した(初回1回、2回目以降2回以上)
  • [ ] バイト・内職があればすべて記載した
  • [ ] 雇用保険受給資格者証を準備した

当日の持ち物

  • [ ] 雇用保険受給資格者証
  • [ ] 失業認定申告書(記入済み)
  • [ ] 印鑑(認印)
  • [ ] 筆記用具(黒のボールペン)

当日の確認事項

  • [ ] 指定時間に余裕を持って到着する
  • [ ] 受付で「認定日で来ました」と伝える
  • [ ] 返却された受給資格者証で次回認定日を確認する
  • [ ] 次回までに必要な求職活動実績の回数を確認する

参考・出典

参照日:2025/12/17


免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的助言ではありません。認定日の手続きや必要書類は地域・状況によって異なる場合があります。最終的な判断や手続きについては、必ずお住まいの地域を管轄するハローワーク窓口でご確認ください。


認定日は「難しいこと」ではなく、「決まったことをきちんとやる」だけです。この記事のチェックリストを活用して、スムーズに手続きを済ませてください。あなたの転職活動がうまくいくことを願っています。

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