「何社応募しても、書類選考で落ちる…」
「自分の何がダメなのか、わからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、転職の書類選考通過率は平均20〜30%と言われています。
つまり、10社応募して2〜3社しか通らないのが普通なんです。
ただし「普通だから仕方ない」で終わらせてはいけません。
書類選考に通らないのには、必ず原因があります。そして、原因がわかれば対策できます。
この記事では、書類選考に通らない7つの原因と、通過率を上げる具体的な対策を徹底解説します。
【データ】転職の書類選考通過率はどのくらい?
まず、書類選考の通過率の実態を確認しておきましょう。
書類選考通過率の目安
| 調査元 | 通過率 |
|---|---|
| マイナビエージェント(2023年調査) | 約30% |
| リクナビNEXT(20〜30代・2023年) | 約50% |
| 一般的な目安 | 20〜30% |
調査によって差はありますが、3〜5社に1社通れば平均的です。
企業規模・人気度による違い
| 企業タイプ | 通過率の目安 |
|---|---|
| 大手・人気企業 | 10%以下 |
| 中堅企業 | 20〜30% |
| 中小企業・人手不足業界 | 50〜70% |
人気企業ほど応募が殺到するため、通過率は下がります。
選考全体の通過率
マイナビエージェントのデータによると:
| 選考段階 | 通過率 |
|---|---|
| 書類選考 | 約30% |
| 一次面接 | 約30% |
| 最終面接 | 約50% |
100人応募した場合、書類通過30人→一次通過9人→内定4〜5人という計算になります。
書類選考は、転職活動で最も「落ちやすい」段階なんです。
書類選考に通らない7つの原因
では、なぜ書類選考に通らないのか?
よくある7つの原因を解説します。
原因①:応募条件を満たしていない
最も多い原因がこれです。
企業が求める必須条件を満たしていないと、内容を読まれる前に落とされます。
よくあるミスマッチ
- 「経験3年以上」なのに経験1年で応募
- 「〇〇資格必須」なのに資格なしで応募
- 「マネジメント経験必須」なのに未経験で応募
求人票の「必須条件」と「歓迎条件」をしっかり確認しましょう。
原因②:職務経歴書が「業務の羅列」になっている
NG例
「営業として3年間勤務しました。新規開拓、既存顧客対応、見積作成などを担当しました」
これでは「何をやったか」はわかっても、「どんな成果を出したか」がわかりません。
OK例
「法人営業として3年間勤務。新規開拓を担当し、2年目に年間売上1.2億円を達成(目標比120%)。チーム内でトップの成績を収めました」
数字で成果を示すことで、説得力が格段に上がります。
原因③:志望動機が「どこでも使える内容」
NG例
「貴社の成長性に魅力を感じました。これまでの経験を活かして貢献したいと思います」
これでは、どの会社にも使える内容で、「なぜうちなのか?」が伝わりません。
OK例
「貴社の〇〇サービスは、私が前職で感じていた業界課題を解決するものだと感じました。前職で培った△△の経験を活かし、□□の分野で貢献したいと考えています」
「なぜこの会社なのか」を具体的に書くことが重要です。
原因④:転職回数が多い・在籍期間が短い
採用担当者の本音
「転職回数が多いと、またすぐ辞めるんじゃないか?」
マイナビの調査では、20代で転職回数3回以上になると、66.4%の企業が採用を躊躇するというデータもあります。
対策
- 転職理由に一貫性を持たせる
- 「今回は長く働きたい理由」を明記する
- 短期離職がある場合は、理由を簡潔に説明する
原因⑤:書類の見た目・形式がダメ
内容以前に、見た目で落とされるケースもあります。
NGポイント
- 誤字脱字がある
- フォーマットがバラバラ
- 写真が暗い・古い
- 手書きの文字が汚い
- PDF形式でない(指定がある場合)
採用担当者は何十通もの書類を見ています。
パッと見て「読みにくい」と思われたら、それだけで不利になります。
原因⑥:自己PRが抽象的
NG例
「私の強みはコミュニケーション力です。誰とでもすぐに打ち解けられます」
抽象的すぎて、具体的なイメージが湧きません。
OK例
「私の強みは、相手のニーズを引き出すヒアリング力です。前職では、お客様の潜在的な課題を聞き出し、それに合った提案をすることで、リピート率を30%から50%に改善しました」
具体的なエピソード+数字で説得力を持たせましょう。
原因⑦:応募先との「相性」が悪い
スキルや経験があっても、企業が求める人物像と合わないケースがあります。
例
- ベンチャー志向の会社に、安定志向の人が応募
- チームワーク重視の会社に、個人プレー志向の人が応募
- 若手中心の会社に、40代が応募(年齢制限はないが…)
これは「ダメ」ではなく「相性」の問題。気にしすぎず、次に切り替えましょう。
書類選考の通過率を上げる7つの対策
原因がわかったところで、具体的な対策を解説します。
対策①:求人票を徹底的に読み込む
応募前に、以下をチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 必須条件 | 自分は満たしているか? |
| 歓迎条件 | いくつ該当するか? |
| 求める人物像 | 自分と合っているか? |
| 仕事内容 | 具体的にイメージできるか? |
必須条件を満たしていない求人への応募は、時間の無駄になることが多いです。
対策②:職務経歴書に「数字」を入れる
採用担当者は、具体的な数字を見ています。
数字を入れるポイント
| 項目 | 数字の例 |
|---|---|
| 売上・実績 | 年間売上1.2億円、目標達成率120% |
| 規模 | 10名のチームをマネジメント |
| 改善 | 業務効率を30%改善 |
| 期間 | 3年間で5つのプロジェクトを完遂 |
「なんとなくすごそう」ではなく、「具体的にどれくらいすごいか」を伝えましょう。
対策③:志望動機を「企業ごと」にカスタマイズする
使い回しの志望動機は、すぐにバレます。
カスタマイズのコツ
- 企業のHP・採用ページを読む
- その会社の「強み」「特徴」を把握する
- 自分の経験と「接点」を見つける
- 「なぜこの会社なのか」を具体的に書く
1社1社、志望動機を書き直すのが基本です。
対策④:自己PRは「強み×エピソード×成果」で構成する
自己PRの黄金フォーマット:
【強み】私の強みは〇〇です。
【エピソード】前職では、△△という場面で□□を実践しました。
【成果】その結果、◎◎という成果を出すことができました。
【活かし方】御社でも、この強みを活かして〜したいと考えています。
このフォーマットに当てはめるだけで、説得力のある自己PRが作れます。
対策⑤:第三者に添削してもらう
自分では気づかないミスや改善点は、第三者の目で見つかります。
添削を頼める相手
- 転職エージェント(プロの視点でアドバイス)
- 転職経験のある友人・知人
- キャリアコンサルタント
特に転職エージェントは無料で添削してくれるので、積極的に活用しましょう。
対策⑥:応募のタイミングを意識する
意外と知られていませんが、応募のタイミングも通過率に影響します。
ポイント
- 求人が出たら早めに応募(最初の応募者は目に留まりやすい)
- 応募が殺到する前に行動する
- 採用枠が埋まる前にアプローチする
求人を見つけたら、3日以内に応募するのが理想です。
対策⑦:応募数を増やす
通過率が30%なら、10社応募して3社通過が平均です。
「3社しか応募してないのに、全部落ちた…」と落ち込むのは早い。
応募数の目安
| 転職タイプ | 応募数目安 |
|---|---|
| 経験者転職 | 10〜20社 |
| 未経験転職 | 20〜30社 |
| 人気企業中心 | 30社以上 |
書類選考は「数のゲーム」でもあります。落ちても気にせず、次に進みましょう。
書類選考で見られているポイント
採用担当者は、書類のどこを見ているのか?
履歴書でチェックされるポイント
| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 写真 | 清潔感、表情、服装 |
| 学歴・職歴 | 一貫性、空白期間 |
| 転職回数 | 多すぎないか |
| 志望動機 | なぜうちなのか |
| 通勤時間 | 無理なく通えるか |
職務経歴書でチェックされるポイント
| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 職務要約 | 3行で「何ができる人か」わかるか |
| 業務内容 | 求める経験と合っているか |
| 実績・成果 | 数字で示されているか |
| スキル | 応募先で活かせるか |
| 自己PR | 具体的で説得力があるか |
採用担当者は「この人を面接する価値があるか」を判断しています。
書類だけで「会ってみたい」と思わせることが重要です。
【体験談】書類選考を突破した人の改善例
Aさん(28歳男性・営業職)のケース
Aさんは15社応募して書類通過ゼロ。転職エージェントに相談したところ、問題点が判明しました。
Before(改善前)
- 職務経歴書が業務の羅列だけ
- 志望動機がどの会社にも使える内容
- 実績に数字がない
After(改善後)
- 「新規顧客30社開拓、売上1.2億円達成」と数字を追加
- 志望動機を企業ごとにカスタマイズ
- 自己PRに具体的エピソードを追加
結果:改善後、5社応募して3社通過(通過率60%)。うち1社から内定獲得。
書類選考に落ち続ける人の共通点
書類選考に落ち続ける人には、いくつかの共通点があります。
共通点①:「量より質」にこだわりすぎる
「1社1社、完璧な書類を作りたい」という気持ちはわかります。
でも、完璧を目指しすぎて応募数が少ないと、チャンスを逃します。
80点の書類を10社に送る方が、100点の書類を3社に送るより内定に近いです。
共通点②:落ちた原因を分析しない
「また落ちた…」で終わらせていませんか?
- なぜ落ちたのか?
- 応募条件は満たしていたか?
- 書類に改善点はないか?
落ちるたびに振り返り、改善することで通過率は上がります。
共通点③:一人で抱え込む
転職活動を一人で進めていると、客観的な視点が欠けます。
転職エージェントを使えば:
- 書類を添削してもらえる
- 通過しやすい求人を紹介してもらえる
- 落ちた理由をフィードバックしてもらえる
一人で悩むより、プロの力を借りた方が早いです。
書類選考チェックリスト
応募前に、以下をチェックしましょう。
【応募前】
- [ ] 必須条件を満たしているか確認した
- [ ] 企業研究をした(HP、採用ページ、ニュース)
- [ ] 志望動機を企業ごとにカスタマイズした
【履歴書】
- [ ] 写真は清潔感があるか
- [ ] 誤字脱字はないか
- [ ] 志望動機は具体的か
- [ ] 空白期間の説明は適切か
【職務経歴書】
- [ ] 冒頭3行で「何ができる人か」伝わるか
- [ ] 実績・成果に数字を入れたか
- [ ] 応募先で活かせるスキルを強調したか
- [ ] 自己PRは具体的か
【提出前】
- [ ] 第三者に添削してもらったか
- [ ] ファイル形式は指定通りか(PDF等)
- [ ] ファイル名は適切か
よくある質問(FAQ)
Q1. 何社落ちたら「通過率が低い」と言える?
A. 10社以上応募して1社も通らない場合は、書類に問題がある可能性が高いです。転職エージェントに相談して、書類を見直しましょう。
Q2. 書類選考の結果が来るまで何日かかる?
A. 一般的には1週間〜2週間です。ベンチャーは1〜3日、大手は2週間以上かかることもあります。2週間経っても連絡がない場合は、問い合わせてもOKです。
Q3. 不採用の理由は教えてもらえる?
A. 企業から直接理由を教えてもらえることは稀です。ただし、転職エージェント経由で応募した場合は、エージェントがフィードバックをもらえることがあります。
Q4. 転職回数が多いと、書類で落とされやすい?
A. 傾向としてはあります。ただし、転職理由に一貫性があり、キャリアアップの転職であれば問題ありません。職務経歴書で「なぜ転職したのか」を簡潔に説明しましょう。
Q5. 未経験だと書類選考は通りにくい?
A. 経験者に比べると通過率は下がります。ただし、「未経験歓迎」の求人を狙う、ポータブルスキルをアピールする、資格を取得するなどの対策で通過率を上げられます。
まとめ
書類選考に通らない原因と対策をおさらいします。
書類選考に通らない7つの原因
- 応募条件を満たしていない
- 職務経歴書が「業務の羅列」になっている
- 志望動機が「どこでも使える内容」
- 転職回数が多い・在籍期間が短い
- 書類の見た目・形式がダメ
- 自己PRが抽象的
- 応募先との「相性」が悪い
通過率を上げる7つの対策
- 求人票を徹底的に読み込む
- 職務経歴書に「数字」を入れる
- 志望動機を「企業ごと」にカスタマイズする
- 自己PRは「強み×エピソード×成果」で構成する
- 第三者に添削してもらう
- 応募のタイミングを意識する
- 応募数を増やす
書類選考の通過率は20〜30%。落ちることは「普通」です。
でも、原因を分析し、対策を打てば、通過率は確実に上がります。
一人で悩まず、転職エージェントの力も借りながら、諦めずに行動し続けましょう。
あなたの転職活動がうまくいくことを願っています。
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